病院を辞めたいけれど、次を決める自信がない。「派遣薬剤師」が気になるけど実際どうなの?
実際にファルマスタッフ(運営:メディカルリソース)の派遣で働き、派遣先が気に入ってそのまま正社員になった実例がここにあります
登録から就業までの流れ、時給・住宅支給のリアル、注意点まで、体験ベースで正直にレビューします
私は病院薬剤師を辞めたあと、派遣薬剤師として働き始めました。利用したのは、日本調剤グループの株式会社メディカルリソースが運営する薬剤師派遣サービス、いわゆる「ファルマスタッフ」です。
結論から言うと、この選択が私のキャリアを大きく変えました。1つ目の派遣先が想像以上に良い職場で、そのまま正社員として就職し、今年で勤続10年になります。
先にお断りしておくと、私が利用したのは約10年前です。当時の体験は体験としてそのまま書き、現在のサービス内容に関わる部分は公開情報で補足します。「昔の話を今の話のように書く」ことはしません。
登録のきっかけは「バイト応募くらいの軽い気持ち」
病院を退職して半年ほど休んだあと、「そろそろ働きたいな」と思い始めた頃に派遣薬剤師という働き方を知りました。正直、登録はバイトに応募するくらいの軽い気持ち。「いくつかの派遣先を体験できたらいいな」というスタンスでした。
今振り返ると、この「軽さ」こそ派遣の良さだったと思います。転職サイトで正社員求人に応募するのは重い決断ですが、派遣なら「合わなければ次へ」が前提。職場選びで消耗していた自分には、ちょうどいい距離感でした。
登録から就業までの流れ(実体験)
私の場合は「登録 → 連絡 → 見学・面談 → 就業」というシンプルな流れでした。
実は、最初に希望した求人は埋まってしまっていました。人気の好条件求人は動きが速い。これは実際に体験した注意点です。ただ、そこで終わりではなく「ここはどうですか」と別の職場を提案していただき、「交通費を出すので一度見に来てほしい」と。見学を兼ねて社長と直接話し、その場の印象も良く、就業を決めました。
この「契約前に職場を中から見られる」体験は大きかったです。求人票では絶対にわからない、職場の空気・人間関係・忙しさを自分の目で確かめてから働き始められる。病院時代に「働いてみないと職場はわからない」と痛感していた私には、これが一番の安心材料でした。
条件のリアル:当時は時給4,000円+住宅支給
気になる条件面。私が働いていた当時は時給4,000円+住宅支給という内容で、年収換算では700万円ほどになりました。病院時代の年収が500万円くらい(残業月50時間込み)だったので、定時で上がれて年収が上がるという逆転現象が起きたことになります。
ただし、ここは正直に書きます。派遣の時給相場や住宅支給の有無は、時期・地域・求人によって大きく変動します。「時給4,000円・住宅支給」を今の相場として期待するのではなく、「タイミングと地域次第でそういう求人に出会える可能性がある」と捉えてください。
担当者の対応:押し売りは一切なかった
転職サービスで一番不安なのは「ぐいぐい営業されるのでは」という点だと思います。私の場合、押し売り感は一切ありませんでした。
印象的だったのは、就業してからも定期的に「このまま就職したい気持ちはあるか」「他の派遣先でも働いてみたいか」とヒアリングしてくれたこと。派遣元としては派遣を続けてもらう方が利益になるはずですが、私の希望を軸に聞いてくれました。結果的に私は派遣先への就職を選び、そのまま10年働いています。
「社員になります」と即答した日
正社員化の話を少しだけ詳しく書きます。派遣先の社長とは、途中から「ゆくゆくは社員に」という方向で話が進んでいました。そしてある日、「もう少し派遣のまま続けるか、社員になるか」と聞かれたとき、私は迷わず即答しました。「社員になります。管理薬剤師として、ゆくゆくは経営にも関わるキャリアを積んでいきたいです」と。
いま振り返ると、時給の良い派遣を手放す判断を迷わなかったのは、条件よりも「この職場でやってみたいこと」が先にあったからだと思います。休みや年収は、働く上で大事な条件です。でもそれは求人票や記事で調べられること。面と向かって伝えるべきは「ここで何をやりたいか」でした。雇う側の立場で考えても、条件の質問ばかりの人より、やりたいことを語る人と働きたいはずです。結果的に、あの即答が10年続く職場と、年収や生活の改善につながりました。
正直な注意点・デメリット
私自身は、定時で上がれて時給も良かったので、サービスへの不満は特にありませんでした。それでも、これから使う人のために注意点を挙げるなら次の3つです。
- 人気求人はすぐ埋まる。私も第一希望は埋まっていました。良い条件を狙うなら、登録して情報が来る状態を先に作っておく方が有利です。
- 時給・待遇は時期と地域で大きく変わる。私の「時給4,000円+住宅支給」は約10年前の一例です。今の相場は担当者に率直に聞いてください。
- 派遣は長期の安定とは別物。契約期間があり、昇進・退職金といった正社員の積み上げはありません。私のように「職場を見極めてから就職する足がかり」として使うのが賢いと思います。
向いている人・向いていない人
向いているのは、職場を中から見てから決めたい人、時間と収入をいま優先したい人、環境を変えたいけれど正社員転職を即決する自信がない人。私のように「派遣で試す→気に入ったら就職」という使い方ができるのは、派遣ならではです。
向いていないのは、病院で認定・専門薬剤師などの専門性を積み上げたい人。派遣で得られるのは主に薬局・ドラッグストアの現場経験なので、目的が違う人には遠回りになります。
まとめ:私にとっては「人生を変えた登録」だった
バイト感覚の軽い登録が、結果的に年収と生活を変え、10年勤める職場との出会いになりました。もちろん私の体験は一例です。それでも、「いま消耗しながら働き続けるか、環境を変えるか」で立ち止まっている人にとって、派遣という選択肢を知っておくことは間違いなく武器になります。
※本記事の体験は約10年前の利用時のものです。現在のサービス内容・条件は公式サイトでご確認ください。ファルマスタッフは株式会社メディカルリソース(日本調剤グループ)が運営する薬剤師向け転職・派遣サービスです。